Space Oddity♪

 

少しずつ「ブログねこたより」を戻していくことにしました。
過去に書いたブログの記事の再掲載の仕方は未だ悩んでいますが、以前ねこたよりに書いたものを加筆したり、ねこ旅に書いたものや、たまに新しい記事を載せたりして出来るだけ省エネで、本当に少しずつ掲載と考えています。

 
「Space Oddity♪」という記事は2014年の10月末に書きました。

 
その後の2015年は、私たちの人生の中で一年という限られた時間で一番多く山に登った年でした。
たくさんの山好きの人たち、登山の猛者たち、強者どもと出会い、その方たちと一緒に山に登りお話できた年でもあります。
そんな人たちに話を聞いたり、その姿を見ていても「なぜ人は山に登るのか?」という答えは出ていません。

 
まぁそれは哲学の命題のような問いだから…自分の中では一生分からないことだろうと想像しています。
「人とは何か」「人はどこから来てどこへ行くか」という問いなどと同じように…


 
一生答えが見つからないと確信を持つ事柄についてなぜ考え続けるのか…というのも私の中の新たな命題かも…。

 


 

「Space Oddity♪」

2014.10.27「ねこ旅」掲載

 

 

 

2010年撮影 御嶽山・大滝登山口 田野原駐車場近辺から

 

山を登りはじめた頃、「なぜ?わざわざ苦労をして山に登るのだろう」と、自分も含めて多くの人がなぜ登っているのか理由が分からなかった。
どこでも、簡単に登れる山など一つもない。

 
普通、それぞれの人が、その人の体力に合わせて、自分にあった山に登る。
体格によって、着る服のサイズが異なっても、服はだいたい自分にピッタリのサイズの服を着る。

 


時にはサイズ違いで小さい場合や、無理をして大きい服を着ることはあるかもしれない…。
ただみんな登る山は違えど、各人の体力の、登る山への適合性は同じはず。

 

 

1000メートルに満たない低山に登ろうが、3000メートルを超える山に登ろうが…初心者であろうが、ベテランであろうが、体力的に大変でキツイのは、ある意味一緒だと思う。

 

 

トレーニングを除いた一般的な状況で、楽で簡単な登山などあまりない。

 

 

御嶽山 剣ヶ峰頂上から

御嶽山 剣ヶ峰頂上から


 


いつもそんな苦労をして、時には危険な目にあってまでなぜ登りたいと思うのか、今でも言葉にして理由は表せない。

 

ただ、色々な山に登るうちに、自分の心が自然を激しく希求していること、あるいは、自然に吸い込まれるように山に登っている…という感覚は自分で理解できるようになった。

強力な磁石の、S極とN極が引っぱりあうように、山に惹かれて吸い込まれていく…。

 


山や自然に、逆らえない強い力によって、引き込まれていくのだ。

 

大滝頂上小屋の脇で撮影

8合目近辺から 大滝頂上小屋を撮影


 

 

少し前に「ライフ!」という映画を観た。
簡単に内容を説明すると、あまり旅もしたことのない、妄想しがちの中年の男性が、想像を超えるような旅をして、人生が変わっていくお話…。
私にとってはとても良い映画でした。

 

その映画でデヴィッド・ボウイの曲「Space Oddity」が使われていた。
「ライフ!」という映画に、この曲を使う選曲をした人は凄いなと感じた…この映画にまさにはまっていた。

 

重太郎新道から穂高連峰を撮影

大山頂上(鳥取県)

大山9合目近辺


月山8合目近辺(山形県)

 

 

10代の頃、初めて聴いた時、この曲の作詞の良さは分かりませんでした。
トム少佐の気持ちが全く理解できなかった。
 
 
今はこの曲の良さを理解できる。
トム少佐の気持ちに共感できる…私はそう感じる。

 
この曲のように、メタファーに包むしか表現できない気持ち…トム少佐の気持ちを持って、今も多くの人は、山に登り続けているのかもしれない…。

 
私はそんな妄想をしている。

Space Oddity♪

David Bowie

 
 
カヴァーされているのは本当の宇宙飛行士の方。
一時期話題になった動画です。
デヴィット・ボウイさんがこれを見てツイートしたりしたらしい。

 
 私にとって、今ではとても好きな曲の一つです。

 

 

(2016.1.21追記)

David Bowieさんが永眠されました。

 謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。